有限会社辛島商店

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特集そのぎ茶市2019-06-18


今回は令和に入って間もない5月10日~5月12日に開催された「そのぎ茶市」を見に行ってきました!


県内でもお茶の産地は世知原茶や佐々、波佐見や雲仙、五島に至るまでたくさんありますが、東そのぎを産地とする「そのぎ茶」は特に人気が高く、長崎県内で消費されるお茶の実に65%を占めているそうです。


また、近年では「全国茶品評会」において2部門で日本一を受賞したり、「日本茶AWARD」というコンテストで消費者が選んだ日本一おいしいお茶として、農林水産省を受賞したりと大活躍です。


さらには2019年に入り、そのぎの若い生産者の方々が甜茶(てんちゃ)を作り、抹茶も生産することができるという会社を立ち上げ、4月には工場が稼働し始めました。


今後もより一層日本のお茶の間においしいお茶を、と熱が入るそのぎのお茶を、ぜひ一度お試しされてはいかがですか?「八十八夜摘み」と言われる新茶、とてもまろやかで甘みのあるおいしさです!


「そのぎ茶市」は新茶の季節に合わせて一年に一回しか開催されませんが、初めての方はぜひ来年の茶市に足を運んでみてください! 楽しめますよー!


-献茶祭(けんちゃさい)- お茶の生産者が「八十八夜摘み」の新茶を「そのぎ神社」に献上し、豊作のお礼や今後の商売繁盛を祈願します。神社では献上したお茶の「おさがり」として新茶葉がふるまわれていました。
② 通りのにぎわい。通りにはお茶屋さんをはじめ、色々な店が出店しています。活気のある商売人の掛け声を訪れた人々も楽しんでいました。

新茶の試飲と販売。普段では迷ってしまう高級なお茶も、その出来栄えと茶市ならではのサービスでつい買ってしまいます。「詰め放題」などのお得な催しもありました。

④ クジラやスナメリなどの手作り木工品。このほか、植物や子どもも楽しめるお店が目白押しです。

特集江戸時代のどうぶつたち2019-03-23

今回は平戸市のオランダ商館で催されていました「江戸時代のどうぶつたち」展を見学してきました!

江戸時代といえば時代劇によく出てくるような町並みを想像しますが、かつてそこにはどのような動物が存在したのでしょうか?

江戸時代前期には第5代将軍である徳川綱吉(とくがわつなよし)によって「生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)」が制定され、動物や病気の人たちを保護するようになりましたが、動物については学校の授業では犬くらいしか話題にならなかったような記憶があります。

ところが今回の企画展をみてビックリ!当時の平戸藩主であった松浦清山(まつらせいざん)氏によって書き綴られた資料「甲子夜話(かっしやわ)」には、江戸時代に人々の興味を集めた動物たちの様子がしっかりと描かれていました。

猫やウサギはもちろん、江戸時代では想像もつかないようなラクダやオランウータン、アシカやラッコまで!

いったいなぜ当時の人たちがこのような動物たちを見ることができたのでしょうか?日本に生息していたのでしょうか?

そうではありません。実は当時オランダからの貿易船に乗せられて、はるかな海を越えて日本にやって来ていたようです。

貿易といえば物品の輸入ばかりかと思いきや、このような「見せ物」や動物に関する学術書なども文化の一端として持ち込まれていたようです。

また知識文化だけでなく、動物をモチーフにした武具や調度品なども階層が高い人たちには愛用されていたようです。

江戸時代にも人々の娯楽や関心として意外な動物たちの存在があったことに本当に驚きました。また、平戸が貿易の地として優れていたからこそこのような「豊かさ」が持ち込まれたのかもしれません。

今回歴史の一幕に触れることで、私たちが知らなかったとても意外な日本の環境を知ることができました。

皆さまもお時間があればぜひ、地域の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。知っているつもりでまったく知らなかったことが皆さまを待っているかもしれません。


①オランダ商館の様子。オランダ商館とは江戸時代に東インド会社によっておかれた貿易の拠点。現在は当時の資料を展示する博物館として親しまれています。

②動物に関する資料。甲子夜話には動物の絵だけでなく、特徴などが詳しく記されています。また、動物辞典なども持ち込まれたようです。

③「兎耳形兜(とじなりかぶと)」ウサギは俊敏なだけでなく、大きな耳で素早く情報を集めることから兜のモデルに使われたそうです。


特集受け継がれるものづくりと生まれてくる新たな試み2017-12-13

今回はちょっと珍しいものづくりのお話です。当社のお客様で「食品サンプル」の製作をされている「日本美術」様をお訪ねしました。実は日本美術さまのものづくりについての取材は以前も本紙でご紹介させていただきました。今回は工房が波佐見町に移転されて心機一転となったこと、そして代表が当時の社長の息子さんに替わられたとのことで再度取材をさせていただきました。

新しい工房は波佐見町にある、昔は焼き物の窯元(かまもと)だった建物です。

近年、波佐見町の空き家となった窯元や工房に、ものづくりを目的とした人たちが入居しやすいよう配慮した制度(波佐見空き工房バンク)があり、その制度の第1号となられたのが日本美術さんでした。

 かつて窯元だった建物の中には広い土間が広がっており、ここに手を入れられて日々のお仕事に打ち込んでおられます。

 日本美術さんのお仕事内容は、食品サンプルの製作・販売・体験となっていますが、製作・販売は昔からされていたメインのお仕事で、飲食店の依頼のもとサンプルを作製し販売するとういうものです(飲食店の店頭のショーケースに入っている豪快でおいしそうな見本です)

 しかし、近年はパソコンやプリンターの普及により各お店で手軽にメニューの作成が可能となったこと、またメニューやお店自体の入れ替わりが激しくなったことや不況などを理由に食品サンプルを活用する飲食店が減ってきたとのことです。しかし一方でおみやげ物店などへのお菓子サンプルの販売にも力を入れられて昔ながらのお仕事を存続されています。

 また、息子さんの代になり新たな取り組みとして、一般の方に食品サンプルづくりを体験してもらう体験教室を始められました。今までは一般の人には知られることもなかったこのものづくりに、色々な人が興味を持ち、慣れ親しんでもらえたらとのことです。また食品サンプルの発想を変えてさまざまな小物に作り替え、販売することでご商売の幅を広げがんばっておられます。

 食品サンプルはその出来栄えのすばらしさに感動をおぼえますが、れっきとした手作り品。一つ一つのパーツ作り・作業工程を丁寧にこなし、磨き続ける色彩センスや技術を持ち合わせて始めてできあがるものだと感じました。現在の社長は先代からしっかりと技術を受け継ぎ・さらに今の世の中に合ったスタイルも取り入れながら、今日も食品サンプルづくりに力を注がれています。

 皆さんも他では体験できない食品サンプルづくり教室で楽しんでみませんか?

 

お問い合わせ・体験教室お申し込みは

 日本美術(野田社長) ℡090-9561-3415

またはホームページにて受付中。お気軽にどうぞ!


食品サンプルづくりの流れ。基材を型に流し着色して焼きます。さらに着色を重ねて盛り付けます。
食品サンプルをあしらった帽子()。かぶって撮影する人が多いそうです。


工房内の様子。体験や販売のスペースと作業場が分かれていますが至る所に食品(サンプル)だらけ!見てるとお腹がへってきます()


特集古民家再生!と生き方再生!?2017-10-16

-佐世保市世知原町の山中-

 ここに築齢110年を越える農家の跡があり、その古民家の再生を通じてさまざまな取り組みが始まろうとしています。お話を伺ったのは佐世保市内のCRAFT BOX(クラフトボックス)というお会社で、手づくり看板や木製家具の製作・デザインなどのお仕事をされている岩下直人さんです。

 岩下さんは日本自然保護協会の自然観察指導員でもあり“人と自然の関わり”を大切に考えられていて、仕事以外でも様々な活動をされています。

子どもたちを対象に「させぼ野遊び塾」を展開し“自然と向き合い、ふれあい、自然のなかで遊びながら生きる力を養い、育つ”という理念を伝えられています。

そんな岩下さんがめぐり合わせで行き着いた、一軒の空家となった古い農家跡。かつては別の方がご自身の活動拠点として活用されていましたが、この度、岩下さんがこの古民家を任せられることとなったそうです。

建てられてゆうに100年を越えるお家ですので、至るところにガタがきているのは当然です。しかしそのお家には昔ながらの、日本人がしっかりと考えて作られた立派な知恵や文化がたくさん詰まっています。

岩下さんはこの古民家の再生を通じ、現在の若い人たちを中心に、日本の知恵や文化に直接ふれてもらい、さまざまな「学び」をしてもいらいたいと考えています。

今では使われなくなった古い家の間取りや設備にもきちんと役割りがあり、工夫がなされていることに気づいてもらいたいそうです。

そしてそれらの体験から“これは何のためにあるのか”“自分たちがしっかりと生活を営むために何が必要なのか、どうすればいいのか”、ひいては“自分はなんのために時間をすごし、どうなりたいのか”などを考えることができれば何よりだということです。つまり古民家再生を通じ、ひとりの人間として生きるための力や考え方を育てるとういうねらいです。

現在の若い人たちに失われつつある“将来の目標ややりたいこと・なりたい自分”を見つけ出すという“生きかた再生”みたいだなあと感じました。

もちろん基本は“楽しみながら体験して学ぶ”ということですので、現在この「古民家再生学びプロジェクト」に関わっている約10名の人たちは、皆が和気あいあいと楽しい汗を流しながら、便利さと快適さがあふれてそれが当たり前となった現在では、見えなくなった大切なものをたくさん見られているようです。

このプロジェクトは「CabeCholo(カベチョロ=やもりの意味)と名付けられ、古民家再生をスタートに、この地で今後色々な楽しい学びイベントを行っていく予定です。興味のある方はぜひご参加お待ちしております!

単純な古民家再生と違うこのプロジェクト、今後が楽しみです。本紙にて随時ご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!がんばれ!カベチョロ!!

 

お問い合わせ:辛島商店0120-31-4853 辛島まで


古民家の外観。ところどころ手が入れられていますが基本構造は頑丈で元気です。


泥壁用の泥。外壁の泥を剥がし、地元でとってきた赤土と混ぜて発酵中。これを壁に塗り直します。

お台所。薪(まき)をくべてかまどでご飯を炊く体験も楽しめます。







幻の五右衛門風呂(ごえもんぶろ)、初めて見ました!少しこわいけど入ってみたい()




特集手づくりへのこだわり2017-06-12

今回は当社がお世話になっているお客さまで“手づくり”に強いこだわりをもたれている方のお話をうかがいました。その時の様子をお届け致します。

 

  今回訪れたのは現在福岡県にお住まいの松枝さんという方のアトリエです。

 松枝さんは佐世保市のご出身で、市内の高校をご卒業後、東京藝術大学の美術学部彫刻科を卒業されました。その後はそれまで培われたものづくりの知識と技術を生かし、福祉関連の会社を立ち上げられました。

以降、長きにわたり、身体に障害を持つ人の生活を支える装具や福祉用具の製作に努めてこられました。現在お仕事は引退されて、趣味としてのものづくりに力を注がれています。

松枝さんの作品は木を使った手づくり品が主で、お盆やお椀・お皿などをたくさん見せていただきました。

一口に木製のお盆とはいっても大きさや形が異なるのはもちろんですが、何よりも驚くのは彫られた作品の丁寧さ。機械で彫ったかのような正確な形状かと思えば、隅々まで丁寧に手作業で施された、とても安心感のある優しい手触りと、木ならではの温かさが伝わってきます。

丹念に削られ、磨き抜かれた木肌はとてもスベスベのサラサラで気持ちが良く、それぞれの木がもつ本来の木目がとても個性的に現れています。

やはり材料となる木にはこだわりを持たれており、切りだしてきた木をご自身のアトリエでしっかりと乾燥させて板状や角型の、作品の元となる材木を作られます。

使われる樹種も様々で、マキやカシ、桜、桐(キリ)などの一般的なものから、欅(けやき)や楓(かえで)、カイヅカの木などの珍しいものもあり、とてもきれいで個性的な木目を現していました。

丁寧に丁寧に、人の手によって作り出されたデザインの中には、人の手では決して作ることのできない木の表情、生命の模様ともいえるような美しい木目が広がっており、それがお互いにとても相性良くまとまっています。

心地よい手触りを楽しみながら、普段の木製品では見られないような木の表情を見ていると、水墨画や宇宙の惑星の写真を見ているような、とても不思議な気分になります。

独楽は色づけされており、回した時の模様をみているといかにブレが少ないかがわかり、平らな所だとかなり長く回り続けます。

 竹とんぼにしても羽根を削る形状や長さ・角度などが精密に計算されており、軸との重量バランスなども試行錯誤の結果、「長く飛ぶ竹とんぼ」や「高くまで飛ぶ竹とんぼ」など、自在に作られていました。アトリエ近くの公園で試してみたところ、簡単に15メートルくらい上昇したのには本当に驚きました。

 いかがでしたか?いかに趣味の範囲とはいえ、手づくりに対するこだわりと技術・センスには本当に驚かされました。日ごろから何気なく利用している木製品にもついつい目が行くようになるきっかとなる訪問でした。

 


アトリエに入るとワッと目に飛び込む様々な模様の木製品。思わず声をあげました。


見入っていると、だんだん木目ではないような錯覚に陥ることも!?


ただ独楽を回すだけなのに、つい何度も回してしまいます()


ここまでの作品を作られているとは思いもしませんでした!