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特集ー絵本がうまれるところーにしむら かえさんの世界2023-03-08

2月4日に大村市のミライon図書館で開催された、

絵本がうまれるところ にしむらかえさんの世界

に参加してきました。

これまでに2度、このtomorrowに登場して頂いている

絵本作家でイラストレーターのにしむら かえさん。

佐世保から東彼杵にお引越しされてからも、

精力的にご活動されているかえさんのお話は、

ユーモアに溢れ、なるほどなぁと考えさせられることも多く、

あっという間の90分でした。


絵本作家である以前に、イラストレーターでもあるかえさん。

講演序盤、イラストレーションとは何だと思いますか?との質問。

『絵?』改めて聞かれると自信をもって答えられません・・・

そこに、ホワイトボートに向かって何やら絵を描き始めたかえさん。

何を描いているのか、途中でもいいのでわかった時点で答えてみてください!」

とのことで、最初は大きな耳が描かれた時点で「うさぎ!」とすぐに正解が。

次は照れた表情の男の子と女の子の絵。

最後に女の子の手にハートが描かれたところで「バレンタイン!」と正解が出ました。

最後は大勢の人の集まりと、少し離れたところにポツンと佇む男性の絵。

「いじめ?」正解は「孤独」。

簡単な「うさぎ」から抽象的で難しい「孤独」まで、

文字を使わずに絵だけで、できるだけ正確に物事を伝えること。

それがイラストレーションなのだそうです。


学生をしながら、イラストレーターとしてアメリカで活動されていたころ、

絵本に興味はないか?

と大手出版社の編集者から声をかけられました。

そこから道は枝分かれし、『Dinah ! A cat adventure』

(その後日本語に翻訳され、「まんまるねこダイナ」としても出版されています。)が、

絵本第一号として出版されました。

絵本は、アイデアが固まり、お話を書き、ラフスケッチを描き、

出版社との念入りな打ち合わせをし、2年、3年と長い時間をかけてやっと完成します。

そうしてこの世に誕生した絵本たちは、色々な人の手に渡ります。

意味がある、自分にしか描けない絵を描きたいとの思いが、

段々と大きくなっていったそうです。


そんな時、かえさんはかんころもちに出会います。

かんころもち自体は娘さんの好物だったこともあり身近な存在だったそうですが、

ある日、いつもかんころもちを買っているお店の方に、

「かんころもちが食べられなくなってしまうかも。

一度かんころもちの故郷へ行ってみませんか?と誘われ、

『なぜ?』と好奇心が湧いたかえさんはすぐに上五島へ。

そこで、崩壊した干し棚や作り手の高齢化を目の当たりにします。

さらに上五島の教会へも足を延ばし、

高齢の数世帯のみで運営している教会もあることを知り、かんころもちと同様、

教会もいずれ無くなってしまうことは避けられない現実だと痛感したとのとこ。

  しかし、避けられないのかもしれないけれど、

知らないうちに、そうなってもいいものなのだろうか?

という思いがかえさんの頭に浮かび、

そうだ、絵本にすれば子供たちも読める。子供たちに伝えられる。

これは私のすべき仕事だ!

と絵本にすることを決めたのだそうです。



取材の為何度も上五島へ足を運び、地元の方たちの話に耳を傾けるほどに、

やはり変えられない現実なんだな、と実感。

だからこそ、その事実を知り、

これから私たちはどんな選択をしたらいいのかを考え、

議論するきっかけになる絵本にしたかった、

と微笑みながらも熱く語るかえさんが印象的でした。


絵本を通じてしっかりと、たくさんの人に伝えたい!

かえさんの思いがギュッと詰まった絵本はこうして生まれました。

上五島の方々と接し、島への興味が深まったとのことで、

今後は島が舞台のフィクションの構想もあるそうです。

本が大好きで、本の文化を残していきたいと、

心から願っているかえさんを、これからも応援したいと思います。







大村市 ミライon図書館

福音館書店 月刊「たくさんのふしぎ」438号(2021年9月号)

絵本作家・イラストレーター にしむら かえさん


愛知県生まれ。大学卒業後、アイルランド・アメリカに渡り美術大学で学ぶ。2004年ニューヨークのClarion Books(クラリオン ブックス)から「まんまるねこダイナ」で絵本作家デビュー。著作に「I am Dodo」「Bunny Lune」「はるにうまれるこども」「ものしり五郎丸」など。2016年度Eテレ「えいごであそぼ」内の絵本コーナーにて「プリンセス セサミ」の原作を担当する。長崎県に家族と移住してきて出会ったかんころもちを追いかけて、毎日新聞にて「カンコロの島紀行」として連載。2021年9月福音館書店「たくさんのふしぎ」9月号『かんころもちと教会の島』を刊行した。

作家活動と並行して、公民館や図書館、コミュニティセンターにて『リトルアーティスト』というアートセミナーを開催されています。うまい絵を描くことが目的ではなく、自由に!でもルールを知って描く。書いたり作ったり感じたり。自分の心に向き合って過ごす、とても素敵な2時間です。ご興味のある方は辛島(090-7295-9443)までお問合せください。

特集東彼杵町 リノベーション倉庫Sorriso risoさんに行ってきました2022-12-08

今回は2022年度地域づくり表彰で、最高賞「国土大臣賞」を受賞された、

東彼杵町のSorriso riso(ソリッソ リッソ)さんへ行ってきました。

★Sorriso riso…イタリア語で『微笑みの米』という意味★


佐世保から大村方面に走ること1時間。

到着したのは、1953年~2008年まで千綿農協第三米倉庫として使用されていた建物。

取り壊される予定だったところを、東彼杵町千綿地区町おこしグループ

『一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社』さんが、

集合型店舗としてリノベーション(大規模改修)され、

町内外の若い人達と地域の方々が交流し、また情報を発信する場所として、

2015年12月にオープンされたとのこと。


地区外から人を呼び込み、Uターン、Iターン者の起業や雇用抄出につなげたこと、

在住の若者の町外流出防止にもなっている点が評価され、

今年度、全国32団体の応募の中から見事最高賞を受賞されました。


Sorriso risoさんの中は大きく2部屋に分かれており、

1号室はコーヒーの香りに包まれた癒し空間

Tsubame coffee(ツバメコーヒー)』さん。

ここではコーヒーの他、そのぎ茶を使ったフラッペやラテも楽しめます。

座り心地の良いソファがあり大村湾が一望できる2階席。

町の人の憩いの場所にもなっている1階フリースペース。

どちらもほっと一息つける、素敵な空間でした。


2号室はそのぎ茶セレクトショップ兼文化交流拠点くじらの髭(ひげ)』さん。

全国的にも有名なったそのぎ茶を詳しく知ることができ、

お茶のワークショップも盛んに開催されています。

訪れた日も、「そのぎ茶法」という

そのぎ茶とレモングラスの楽しみ方ワークショップで賑わっていました。

店内にはそのぎ茶や茶器の他にも、東彼杵町界隈の特産品や、

地元で100年近く続いた印刷所の活版印刷用の活字など、

興味深いものがセンス良く並べられていて、見入ってしまいました。


次に立ち寄ったのは、以前このSorriso risoさん内に店舗があり、

2019年に独立されたGonuts(ゴーナッツ)』さん。

オーナーがフランスやアメリカから買い付けた一品物の古着やアンティークの販売、

内装や空間デザインなどを手掛けるお店ということで、

手作りの店内に一歩足を踏み入れると、

サーカスのようなわくわく感で溢れていました。

古着に雑貨、どれをとってもクオリティの高いものばかり。

レイアウトにもこだわりが感じられ、

時間が経つのも忘れてしばし幻想の世界に浸ってきました。



東彼杵町。

3000世帯という小さな町でありながら、

2016年~2022年の6年間で世帯数は60世帯近く増。

Sorriso risoさんの、

「ここで仕事をしたい、何かに挑戦してみたい」と思わせる仕掛け作りが

身を結んだ結果なのではないでしょうか。最高賞を受賞されたのも納得です!


SNSなどでも有名で、ファンも多いおしゃれスポット。

まだ行かれたことがない方もぜひ、懐かしさの中にも新しさを感じられ、

豊かな暮らしを体感できる「Sorriso riso」さんに

足を運んでみてはいかがでしょうか?


特集3年ぶりの開催!佐世保市総合防災訓練2022-10-12

今回は3年ぶりに行われました「佐世保市総合防災訓練」についてのお話です。

令和4年9月1日(防災の日)、佐世保陸上自衛隊相浦駐屯地において、佐世保市主催で行政・民間が一体となり、総合防災訓練が開催されました。

これは有事の際にそれぞれの専門分野がどのような活動で市民生活を守れるのか、訓練の想定を実際の行動に正確に移すことができるのか、を訓練するというものです。

自衛隊・警察・消防局・米軍などをはじめ、地域の消防団や婦人防火クラブ、民間のインフラ供給(通信・電気・水道・ガスなど)会社や医療・福祉・ボランティア団体に至るまで、数多くの団体が参加し、参加者数は800名にのぼりました。


私たちは「長崎県LPガス協会佐世保支部」として参加し、2つの訓練を行いました。

1つ目は、「供給設備復旧訓練」。これは地震の被災家屋でガス供給設備が破損しガスが漏れている状態から、安全な状態に復旧させるものです。被災状況を確認後、破損設備の撤去、配管復旧、安全確認を経てガス供給を行うというものです。また、普及したLPガスをガス発電機につなぎ、非常用電源を得ることも訓練しました。


2つ目は「避難所での炊き出し訓練」。以前もご紹介しました「ハイゼックス」という非常用炊飯袋を使ったLPガスでの炊き出し訓練を行いました。有事の際、少ない資源でも多くの非常食を作ることができることを知っていただきました。また、LPガス発電機を設置し、LPガスから非常用電源を作るところを実際に見ていただきました。


このほか各機関・団体が有事を想定し、それぞれの使命感のもと活動訓練を行っていました。

新型コロナウイルスの影響でなかなか訓練をすることができませんでしたが、本当に災害はいつ起こるかわからず、まってはくれません。行政・民間問わずそれぞれの使命感と、市民の方々の日頃からの備え、ともにしっかりと合わせもって、より安全な暮らしをしたいですね。





供給設備復旧訓練の様子。
ランプがつき、電源が得られたことがわかります。

非常用電源






非常用移動かまどを使っての炊き出し訓練の様子

特集台風を知る。そして備える。2022-08-08

今年も台風シーズン到来です。地球温暖化の影響もあり、最近では台風に限らず、大雨による災害が増加していますが、今年はラニーニャ現象が夏まで続くと予想されており、各地で異常気象が懸念されています




ラニーニャ現象が長引く  太平洋高気圧が北に張り出しやすくなる  日本は気温が高くなる


さらに台風は海面水温が26.5℃以上で発生  気温が高くなる今年は台風が発生しやすい環境 に。


また、海面水温が高い  大気中に含まれる水蒸気の量の増加  より多くの水蒸気が上空へ運ばれる。

その結果、台風の勢力はより強くなると考えられています。



 台風や大雨に備える と言われても、実際何を備えればよいのでしょうか?


 改めて考えると、いざという時に自分や家族の身を守れるのか、とても不安です。


 避難の判断は難しく、二次被害(飛んできた瓦でけがをするなど)も危険であることを知り、避難のポイントを理解しておくことが身の安全を守る上でとても重要だということで、今回は避難を余儀なくされた場合の避難のポイント・避難する前にしておいた方がよい事をまとめてみました。


水深に注意

氾濫した河川の水の勢いは強いため、水深が大人の膝程度まであると歩くのが困難になる。


足元に注意

氾濫した水は茶色く濁っている上に、水面下にはマンホール、側溝などの危険が潜んでいる。

長い棒などを杖代わりにして安全を確認しながら歩く。


状況に応じて避難する

浸水が始まってから避難場所まで避難するのは大変危険。

逃げ遅れた場合は、無理に避難場所まで避難せず、自宅又は近隣の建物の2階以上の安全な場所へ退避する。



アンダーパスに注意する

道路や線路の下をくぐる道路・通路であるアンダーパスは、周りに比べて低くなっているため、

洪水時には水に浸かりやすいので通らないようにする。


早めに自宅周辺に危険個所がないかを確認しておけば、いざという時に慌てなくて済みますね。


また、改めて避難ポイントを考えてみることで、自分が避難する時に気を付けるべきポイントが見えてくるのではないでしょうか?避難場所の確認はもちろん、普段通る道だけど避難には向かない道や、避難所や自宅以外の安全な場所もぜひ確認しておきたいと思います。



毎年どこかで起きる大災害。少しの注意で減らせる危険もあると思います。

ちょっと家の周りを見渡して、”もしも”の時を想像し、少しでも災害被害が少ない夏にしたいですね













特集今をより良く生きるための「終活」を考える2022-06-08

今回は今やかなり聞きなれた言葉となった「終活(しゅうかつ)」についてのお話しです。

今回は「一般社団法人終活カウンセラー協会(武藤頼胡代表理事)」認定カウンセラーとしてご活躍されている佐藤美幸(さとうみゆき)さんにお話しをうかがいました。


「終活とは終わるためではなく、今をより良く生きるための活動」


こう話される佐藤さん。


 

 佐藤さんは終活について多くの勉強を重ねられ、「終活カウンセラー協会認定終活講師」と「エンディングノート書き方講師1級」を取得されたプロフェッショナル。

しかし佐藤さんは何も知らない状態からご自身の身内の困り事を通じて勉強を始められたそうです。


 また終活を知り勉強を深めることで、「終活」とは、一般的な「死を迎えるための活動」というイメージとはまったく異なり、人が生きていく中で最も必要な「自分を見つめなおすこと」だと気づいたそうです。


 高齢であっても若くても、自分を見つめなおすことで自分を改めて知る。そうすることで「自分が大切にしているものは何か?」「自分は何が好きで何に生きがいを感じるのか?」をはっきりと確かめられる結果的には大切な人生の限られた時間をより意義深く、有効に過ごすことができるというお話しです。ですから佐藤さんが最も伝えたいことは、終活は死ぬためのものではなく生きるためのもの。人は「今」を生きているから、終活をするのは未来のための「今」。決して人のためではなく自分のため。自分がより良く生きていくために。だそうです。


 佐藤さんは今後、終活についてのお話しや、エンディングノートの書き方アドバイスなどを通じて、多くの人が安心して過ごせる場を創りたいと考えられています。





皆さまも一度、終活について正しく知ってみませんか?


物や情報があふれ、先行きが解らず、病気や世界情勢などに不安を抱えている今だからこそ、自分をしっかりと知ってみて、より安心してよりよい時間の使い方、生き方を見直してみませんか?


 終活について興味をもたれた方は、一度お問い合わせしてみてはいかがですか?


お問い合わせ:佐藤美幸 090-4351-9196または辛島商店まで。





笑顔がとっても素敵な佐藤さん

 協会発行の終活ノート、「マイ ウェイ」

市販の終活ノートと比べると、細かい説明が書かれていません。終活カウンセラーの方とお話ししながら、忘れていた記憶を思い出したり、疑問点に気づいたりしながら書き込んでいけるようになっているそうです。どのページから書いても、何度書き直しても自由。

書くことが自分を見つめ直すきっかけにもなりますね。