今回は3年ぶりに行われました「佐世保市総合防災訓練」についてのお話です。
令和4年9月1日(防災の日)、佐世保陸上自衛隊相浦駐屯地において、佐世保市主催で行政・民間が一体となり、総合防災訓練が開催されました。
これは有事の際にそれぞれの専門分野がどのような活動で市民生活を守れるのか、訓練の想定を実際の行動に正確に移すことができるのか、を訓練するというものです。
自衛隊・警察・消防局・米軍などをはじめ、地域の消防団や婦人防火クラブ、民間のインフラ供給(通信・電気・水道・ガスなど)会社や医療・福祉・ボランティア団体に至るまで、数多くの団体が参加し、参加者数は800名にのぼりました。
私たちは「長崎県LPガス協会佐世保支部」として参加し、2つの訓練を行いました。
1つ目は、「供給設備復旧訓練」。これは地震の被災家屋でガス供給設備が破損しガスが漏れている状態から、安全な状態に復旧させるものです。被災状況を確認後、破損設備の撤去、配管復旧、安全確認を経てガス供給を行うというものです。また、普及したLPガスをガス発電機につなぎ、非常用電源を得ることも訓練しました。
2つ目は「避難所での炊き出し訓練」。以前もご紹介しました「ハイゼックス」という非常用炊飯袋を使ったLPガスでの炊き出し訓練を行いました。有事の際、少ない資源でも多くの非常食を作ることができることを知っていただきました。また、LPガス発電機を設置し、LPガスから非常用電源を作るところを実際に見ていただきました。
このほか各機関・団体が有事を想定し、それぞれの使命感のもと活動訓練を行っていました。
新型コロナウイルスの影響でなかなか訓練をすることができませんでしたが、本当に災害はいつ起こるかわからず、まってはくれません。行政・民間問わずそれぞれの使命感と、市民の方々の日頃からの備え、ともにしっかりと合わせもって、より安全な暮らしをしたいですね。